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中華そば・油多め+味付け玉子@ホープ軒本舗大塚店・豊島区大塚

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写真: 中華そば・油多め+味付け玉子@ホープ軒本舗大塚店・豊島区大塚

写真: 金目鯛のつけそば@よしかわ西台駅前店・板橋区西台 写真: 鯖さば@海富道・千代田区神田

ホープ軒本舗大塚店
  豊島区北大塚2-14-8 林ビル1階

 吉祥寺にある本店が東京背油豚骨醤油ラーメンの始祖と言われるこちらへ。大塚駅北口ロータリーに面した角地に建っており、解放された2面のうち1面がカウンター席、もう1面が立ち食いコーナーという駅前店舗らしい合理的かつ屋台時代を思い起こせるような造りが面白い。メニューは中華そばとチャーシュー麺だけと全く迷わない構成。これにトッピングでバリエーションを付けるやり方だが、そのトッピングも玉子が味付け、茹で、生の3種類に、チャーシュー、ネギ、ニンニク、モヤシ、海苔、メンマときわめてオーソドックスなものばかりで、これも迷いそうにない。そんな中から標記をポチっとし、食券を渡す際「油多めで」とお願いした。値段は、今時驚きの780円。
 麺は縮れた中細。麺箱には店名が書かれているので自家製麺だ。初めのうちはモチッとしているものの徐々に伸びて食感が弱くなるが、これは当たり前のこと。麺やスープにこだわりを求めるなら、屋台をルーツとするホープ軒系へは来るべきではない。スープは油多めにしたためか、ラードの風味を強く感じる。背脂が浮くいわゆる東京豚骨醤油ラーメンだが、トンコツ特有の獣臭は皆無だし、醤油の風味も分からないほど穏やかで全体的に大人しい味わい。これなら飲んだ後でも全く問題なく食べられ、それが長年「屋台の味」として愛されてきた理由だろう。チャーシューは脂身部分を切り落としたロースが2枚。部位が部位だけにパサパサしているが、旨味は驚くほどしっかりと残っている。昔の町中華で食べたラーメンに載っていたチャーシューの味を思い出す。味玉は、今時珍しい黄身がしっかりと固まった固茹でタイプ。黄身が流れ出す心配をしなくてもいいし、黄身までほどよく味が染みていて酔客向けの名残なんだろう。たっぷりの茹でモヤシはシャキッとしていて、くどく感じがちな背脂入り豚骨醤油スープを食べ・飲みやすくしている。
 城東地区に多い背脂チャッチャ系とはまた違った、その大元とも言える一杯。ごちゃごちゃ論評することが似合わない一杯だ。

・お気に入り度:〇

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