肉そば・中@伊藤赤羽店・北区赤羽
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自家製麺 伊藤赤羽店
北区赤羽1-2-4
チャリチャリと1時間以上かけてJR赤羽駅前までやって来た。自家製麺と煮干出汁を使った醤油ラーメンが看板の伊藤系は、秋田県仙北市角館町にある「自家製麺 伊藤」を総本山とし、その弟さんが経営するのが北区王子神谷の「中華そば 伊藤」。さらに、王子神谷の大将の次男さんがこちらの店主さんという系譜だそうだ。王子神谷に伺ったのはH26年、角館はH29年だから、いずれにせよ3年以上は経つ。伊藤系は、目立たない場所に看板も掲げず隠れるかのようにお店を出すというイメージがあるが、こちらは赤羽駅のほぼ前という一等地に、半分隠れてはいるものの人通りの多い通りに屋号が大書きされているなど、今までとは大きく異なる雰囲気だ。メニューも、角館と王子神谷は素ラーメンかチャーシュー入りかの選択しかなかったように記憶しているが、こちらは通常のスープとは別に比内地鶏も使ったメニューがあり、メニュー数が2倍と伊藤系にしては豊富。初訪なので、最も無難そうで、かつ、券売機左上のチャーシュー4枚入りを麺量210gの中で食べることにし900円を投入。
5分ほどしてカウンター上におかれた丼は、麺の3分の2が隠れるくらいしか茶濁のスープがなく、また、麺の上には厚切りで四角い肩ロースチャーシューが4枚に、薬味の木口切り白ネギが少々と、まあ見慣れてはいるものの何とも素っ気ない表情。ストレートの自家製麺は、長浜ラーメンでいうところのバリカタのように、中心部に芯を感じるようなかなり短めのゆえ加減。このため極めてしっかりとした歯応えがあり、配膳直後に至っては輪ゴムを間違って口に入れたようなゴワゴワ感がある。さすがに、しばらくすると低加水麺がスープに馴染んで落ち着き、徐々にザクパツ感が現れる。これが伊藤系の特徴であり、楽しみの一つだ。スープは、一にも二にも煮干しが目立つが、煮干し特有の臭いや苦味、クセといったものはない。また、煮干しスープがウリの店とはいえ、動物系が目立たないもののちゃんと旨味を下支えているので、煮干し素人の方でもそれほどの抵抗なく味わえるのではないだろうか。スープは前述のように、ケチったのかと思えるほど少ないが、これは仕様のため諦めよう。どうしてもなら+100円でスープ増しに出来るのは系列他店と同じ。チャーシューは脂身が赤身に混じっている上、しっかりと煮込まれているようなのにかなり軟らかいことから肩ロースと判断した。脂身の甘さは十分堪能できるが、ここまで煮込まなければ赤身肉の旨味ももっと味わえるのにと思える。
210gの麺といえば多いように思うが、スープが少ない分、完食完飲してもお腹は余裕だった。
・お気に入り度:○
アルバム: 東京のラーメン・その1
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