ヘルプ

17.電留1番線へ入線完了した117系と、新旧の車両たち

  • 133

写真: 17.電留1番線へ入線完了した117系と、新旧の車両たち

写真: 16.電留1番線へ入線中の117系(5) 写真: 18.抹茶色(京都色)の113系 8連

 
321系、221系と117系の3車種が写った写真です。

381系の流れを組む旧式の抵抗制御の国鉄設計の117系、国鉄末期に開発されJR初期に花開いた、基本は抵抗制御だが高速性能を幾分改善した界磁添加励磁制御(かいじ てんか れいじ せいぎょ)を採用したJR西日本の221系。そして狭軌でありながら大容量のモーターが積載できるようになった最新のVVVF制御車の321系。

こうして3車を見比べると、国鉄時代のパワーが無く車両重量が重いために鈍足な117系から、車両が軽量化され高速性能が幾分改良されて120km/h運転が可能になった221系、変電所の電力設備が足らず未だ持てる性能を発揮せずに持て余していると思われる321系。


117系が登場した当時、すでに201系の試作車が登場していたことから、本来ならもっと大きなモーター容量150kwを採用した、201系に準じた設計にすれば良かったのにと思うのは私だけでしょうか。

ちなみに201系4M3T編成の京阪神緩行電車では、100%乗車で停電A9が査定されていました。117系よりギヤー比が大きくさらにT車が1両余分に連結されていても、どの速度域でも117系4M2Tより加速力は上回っていましたね。いかに117系の性能が悪いか良くわかろうかというものです。まあ117系登場当時の新快速は停車駅は格段に少なかったですが。

岡山地区とかで見かける2M2T編成の117系などは、いくら限流値増定位にしても115系よりもかなり起動加速が悪く、以前臨時快速だったチボリ号で見たのだが最高速度115km/hとなっていても、元来モーターのパワーが無いのでその最高速度に達するには相当に長い時間に渡って力行しなければならず、乗っていて本当にイライラさせられる車両です。運転当時の資料はまだ確かめていませんが速度種別はB1aだったと思われます。

この値B1a(91km/h)は、釣り掛け車の80系の5M5T車の速度種別と同一で、80系並の高速性能と言わざろう得ないです。


113系の新快速は除くとして、実質的な初代新快速用の153系(通電A8?)と二代目の117系(通電A7)では、ギヤー比自体が違うこともあるが、足の速かった急行用の153系や165系に比べて117系はかなり鈍足な設計となり、動力性能自体が後退したのには理解しかねるところがありますね。起動加速はともかくとして、実際に速度種別でもかなり違っています。

153系新快速時代の運転時刻は手元に資料が無くて詳細は不明だが(新快速ではないが、昭和57年度のとあるところの基準運転時分表では、153系 4M2T編成では速度種別がA8となっている)、165系の場合は5M5T車でもA10、2M1T車だとA18にもなります。で、とにかくこれら国鉄設計の電車ですが、まともな走行性能となっていくのは、この117系の後に登場した201系以降の電車となりますね。
 

お気に入り (0)

まだお気に入りに追加している人はいません。

コメント (0)

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントするにはログインが必要です。フォト蔵に会員登録(無料)するとコメントできます。