640 化粧水 助川海防城水道
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城南町から高鈴山ハイキングコースへと登る坂道の途中にひっそりとある助川海防城の遺構。
傍らの土手を下ると『化粧水』と書かれた標識があり、いかにも史跡然としていますが、今は半分埋もれてしまい、訪れる人もほとんどありません。
日立地方で水道施設が造られたのは、助川海防城(以下海防城と書く)の水道が初めてである。
海防城付近の海抜は、三の丸で五十メートル前後、本丸で百メートル強あり、地層も岩盤の所が比較的多く、飲料水を求めるのは容易でない。築城当時、三の丸に井戸が掘られたが十分ではなかった。そのため初代城主義観以来『上水道』の必要性を痛感し、『化粧水』『金水』『銀水』の三系統の水路が引かれ、それらの水道遺構や遺物が残っている。『化粧水』は、本丸から南西方面約三百メートルの山腹のこの地からわき水を祝姫(はぎひめ)の新御殿へ、上水として送り、化粧のためにも使用したのでこの名で呼ばれた。近年まで御殿山(日立市城南町五丁目)の人々が利用していた。
−案内板より
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