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mission#1驚愕の最終話、必読の展開!

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写真: mission#1驚愕の最終話、必読の展開!

写真: 作戦行動完了! 写真: 22時00 分 人質殺害予告期限まで2時間

●22時00 分 人質殺害予告期限まで、あと2時間。

(^0^)今回、涼子の尋問シーンについては残酷かもと思いましたが実在の武器を使いCIAやロシアの尋問を参考にリアルに書きました。人質の殺害予告もありました。涼子は警官と違い、超法規的な権力を保証された<日本の盾>という設定ですので。なお、この物語はあくまでもフィクションです!自己責任でお読み下さい。グロな描写に弱い方はスルーして下さい。(一般掲載の範囲ですが)この記事による不快感など、いかなるリアクションにも対応は出来ません!御了承願います。

矢薙涼子は品川区のC国大使館関連施設から拉致した誘拐事件の首謀者〈孫 春光〉を、港区内にあるテロ対策ユニットの秘密の尋問の為に用意されたアジトに連行していた。
孫は尋問室前の廊下にスタッフに後ろ手をネジあげられた姿勢 で立たされている。矢薙涼子は、尋問室のドア脇にあるタッチパネルに8桁の暗唱コードを入力していたが、その涼子に向かい孫 春光は吠え続けた。

「私をこんな所に連行して、どうするつもりだ!お前は自分が何をしているか分かっているのか!私はC国大使館の書記官だぞ。貴様らは我が国の治外法権を侵略している。私をすぐに釈放しろ!」
 
 タッチパネルを操作する涼子の美しく怜悧な横顔に今にも噛み付かんばかりの勢いである。醜く喚き散らす孫に向かい涼子は静かに言った。
「書記官閣下、お静かに。閣下に少しお聞きしたい事があります。お答え下されば閣下は直ぐに、ここからお帰りいただけます。」

 しかし,孫の喚き声は収まる様子はない。
「無礼者!私がお前から質問を受ける言われはない!」

その時、尋問室のドアが開いた。 涼子は口汚く喚き散らす孫を中に入れるよう目顔で孫を捕らえているスタッフに促した。孫に続き尋問室に入った涼子は、いきなり孫の胸ぐらを掴んで、小男の孫を吊り上げながら尋問を開始した。

 「孫 春光、林原 昭彦をどこに隠した?」

孫「林原?そんな男、私は知らない!離せ!無礼者!」

涼子「…」

 涼子は襟首を掴んでプラ下げていた孫を部屋の奥に向かって思い切り突き飛ばした。「あう!」勢い良く壁に背中を打ち当てた孫の口から呻き声が上がった。軽くバウンドして前にのめって来たところを壁際でもう一人のスタッフが身体を支えるように両の肩を捕らえた、男は孫をそこに置かれた黒い合皮のビジネスチェアにドスンと音を立てて座らせた。孫の後ろに回り込んだスタッフの男は立ち上がろうと足掻く孫 春光の左脇にパンチを見舞って黙らせた。続いて男は孫の着ているブリオーニの背広を肩までズリ下ろして両腕の動きを封じた上で後ろ手に手錠を掛けると腰のベルトにはさんでいたパラシュート・コードを取り出して1mほどの長さに2本ほどナイフで切断すると、その内の一本で両手首の手錠とビジネスチェアの背もたれを固定し残る一本で孫の口に細ヒモの猿ぐつわを噛ませた。(文字にすると長いが、男の動作は俊敏ですべての動作を終えるのに要した時間は、わずか数十秒であった。)

 孫がビジネスチェアに(乱暴に座らされたせいで少し右寄りの位置に)へたりこんだのを見た矢薙涼子はズボンの右ポケットから自分のスマートフォンを取り出した。
 それまで羽織っていた黒のジャケットを脱いだ涼子はシルバーカラーのブラウスの両袖を肘まで捲り上げ、両手にプラスチック製の青い手袋(映画などでアメリカの外科医などが付けている、あれだ)を着けている。よく見ると、涼子の両耳には騒音から耳を守る為のスポンジ製の耳栓も装着されている。スタッフの男が孫をイスに縛りつけている様子を見ながら涼子はスマホにインストールされているアプリ<insects mount_pin> (意味は虫ピンの事)を起動した。

 イスに座らせられている孫はスタッフに殴られた脇腹の痛みに呻きながら、大声で喚き散らした!細いヒモ状の猿グツワは孫の罵声を遮るという点では役立っていないようだ。(孫が舌を噛み切るのを防ぐ意味は果たされてるようだが)

「こら!日本人のバカ女!何をしても無駄だ!絶対に口は割らない!わかってるのか、雌犬め!」
 禿げ上がった頭皮にヘアクリームで貼付けていた残り少ない前髪を振り乱しながら、エラの張った饅頭顔(どちらかと言うと蒸されすぎの肉マンなのかも知れないが)を破裂させそうな勢いで怒鳴り散らしている。
 
 そんな孫の様子を目にしながら矢薙涼子は起動させたアプリのスイッチ・アイコンに触れた。

 「ギャアアアアアアア!」
 次の瞬間、おぞましく長い、永遠に続きそうな悲鳴が孫の口から吐き出された!それは正に屠殺される雄犬が上げる恐ろし気な吠え声のようであった。
 縛られたまま狂ったように暴れながら耳をつんざくほどの大きさであげられた悲鳴の理由は、ビジネスチェアの中央から突き上げられた太いステンレスポール製の槍が孫の下半身を刺し貫いた痛みの為であった。
 その槍は、孫の座ったイスの下から座面の合皮を貫いて突き出し、左太腿の付け根を直撃していた!そして孫の股間を貫通し、ズボンの生地からさらに20cmほど血塗れの鋭い先端を突き出していた!

(読者の方には信じられないだろうが、通称<虫ピン椅子>:米国でCIAが実際に使用している<謀殺・暗殺兵器>である。謀略&暗殺の名所アメリカならではの血も凍る殺人兵器だ。)

 「ギャアアアアアアアー!」孫のあげる恐ろしく大きな悲鳴は、さらに数十秒に及んだ!あまり長く叫び続けたせいで孫の悲鳴は最後の方には泣き声に変わっていた。

涼子は言った。「もう一度聞く。孫 春光、林原 昭彦をどこに隠した?」
 涙と垂れ流した鼻汁にまみれながら、それでも孫は涼子に毒づいた。

「無駄だ…私を誰だと思ってる。私は人民共産軍の将校だ、ただの外交官ではない。どんな苦痛にも絶対に口は割らないぞ、日本人のメス豚め!」

 涼子は自分の左腕に着けた腕時計(艶消しの黒メッキを施されたスイスミリタリーウォッチだ)の文字盤を覗き込んだ。

「さっきイスのスイッチを押してから5分が過ぎた。お前がどんなに頑張っても、あと10分で時間切れだ。」

 孫は脂汗を流しながら、呻くように「お前、何を…言ってる。気でも狂ったか…俺はお前に話すつもりは無い!」と苦し気に言い返した。

 涼子は黙って入り口ドアの横にある開閉スイッチを押した。ドアが開いて、もう一人、別のスタッフが入って来た。 その手には紺色の大ぶりなプラスチックのバケツがぶらさげられている。涼子は、入って来たスタッフに黙ったまま、目顔で指示を出した。男は重そうなバケツを下げながら孫の足元に近づくと、それを床に置いた。バケツの中味は水割りなどに使うアイスキューブをタップリと放り込んだ氷水である。
 そのまま孫の足元にかがみ込んだ男は手早く孫の両足から黒いイタリー製の革靴を脱がせ靴下も剥ぎ取って裸足にすると孫の両足を凍り付くほど良く冷えたバケツの水に突っ込んで逃げられないように両膝を手で押さえつけた。

「ぐわぁああああああ!」いきなり零下に冷えたバケツの水に両足を突っ込まれた孫 春光の苦悶は想像を絶するものだった。
 苦痛から逃れようと孫がいくらもがいても屈強な男2人に後ろから両の肩を押さえつけられ前からは両膝をガッシリ押さえ込まれては、すべてが無駄な足掻きにすぎない。足の付け根に刺さったステンレス・ポールの槍の傷からも激しく出血し続けている。はいているズボンは流血で、ぐっしょり濡れている。

 その頭上に涼子の冷たい声が響いた。「次は微温湯に両足を浸す。氷水の冷たさに麻痺した足には、ぬるま湯も数百度の熱湯に感じるかも。最も、お前の心臓がそこまで持たないかも知れない。10分以内にお前は死ぬ!」

 その涼子の言葉にさすがの孫 春光も震え上がった!「やめろぉぉぉ!待て!…わかった!話す。だから、もうヤメてくれぇえ!」
(もちろん、ぬるま湯も数百度の熱湯に感じるとは、涼子の脅し文句に過ぎないが…)

 矢薙涼子は素早くイスに繋がれた孫に近づくと汗と涙で濡れそぼったブランド物のネクタイを引っぱりながら鋭い声を浴びせた。

「よし。それでは最後にもう一度聞く。孫 春光。誘拐した林原 昭彦をどこに隠した?」

口の端から血泡の交じった唾液を垂らしながら孫はとうとう自白を始めた。
「口惜しいが俺の負けだ…林原の居所は…」

● 22時20分 人質の存在を確認した上で身柄を救出するチームは既に出動準備を終えて矢薙涼子の指示を待っている。

※ 本作story中、登場する<虫ピン椅子>は実在の謀殺・不意打ち用の殺人兵器です。ネーミング&スマホで槍がせり上がる部分は作者の創作です。実物は座った相手の体重を利用して、座面中央から槍が突き出す単純な仕組みです。

※矢薙涼子は架空のヒロインです。登場する人物、国家などに特定のモデルはありません!

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コメント (1)

  • Yasuo Nakayama

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    2012年8月17日 03:13 Yasuo Nakayama (0)

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