黒い天使scorpio：京都追撃編001

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(それぞれの写真に添えられたAYAKAのストーリーをお楽しみ下さい。読むのが面倒な方は作品のみ、自由なイメージでご覧下さい。)

＜明かされた真相＞
AM4:30　京都 南禅寺水道閣　AYAKAはHILDAの呼び出しを受けて、この場所にやって来た。日中、かなりの人出で賑わう、この場所も早朝の為、閑散としている。AYAKAが指定された水道閣のレンガ造りのアーチに到着すると、それを待っていたようにAYAKAのスマートフォンが鳴った。相手はHILDAである。

H「おはようscorpio、私は貴方の右横のアーチの陰にいます。でも探さないで。このまま携帯で話しましょう。まず貴方の立っている場所の斜め後ろの土台の陰にあるケースを。」言われた場所には、コンパクトな黒いアタッシュケースが置かれていた。

H「それは、今回の仕事に使う狙撃銃よ。と言っても標的は人間じゃないけど。詳しい内容はケースの中に入ったメモリースティックに。今は、とりあえず携帯に送ったメールを開いて。」

　AYAKAはスマートフォンに送られたメールを暗証コードを打ち込んで開いた。
そこに書かれた男の名前はAYAKAを驚かせた！…FURUKAWA、この男はAYAKAの父親が経営していた貿易会社の専務である。今は父の会社の新しい社長をしており、AYAKAも信頼して来た人物だ。

A「なぜ、FURUKAWAのおじさんが次の標的に！」

H「よく聞きなさい…貴方の家族を抹殺し、お父さんの会社を乗っ取る計画を立てたのはFURUKAWAよ。彼は、元々、ウラ社会の人間よ。彼は貴方が今まで倒した連中と共謀して、自分達の陰の事業である＜違法な密輸組織＞の扱う様々な物品を国内に大量に持ち込む為に、そして自分達の儲けた闇の収益金をマネーロンダリングさせて海外の口座に送金する為の器として、お父さんの会社を乗っ取ったのよ。」

A「でもFURUKAWAさんは、父の右腕で、私が子供の頃から…」

H「そうね。でも彼は都会議員MAJIMAの紹介で、お父さんの会社に送り込まれた。そうして十数年、お父さんの会社で実務経験を積んだ。表面的には真面目な性格だから、すっかり信用されて来たようね。」

　HILDAの口から語られた事実は衝撃の内容であった…奴らは最初から会社の乗っ取りを画策していたのだ。そして、時期は来た。FURUKAWAを社長に据えて後の役員全てをMAJIMAの息がかかった人間にすげかえる為に、AYAKAの父親を始め、副社長だった母親と家族全員を抹殺し、完全な形で会社を乗っ取る計画を実行した。奴らの計画通りに事は運んだ…たった一つ、AYAKAが生き残ったという事実を除いて。
　
H「残る標的は3人。貴方が先日討ち洩らした男HUKUI、FURUKAWA、そして新宿南警察署長HONDAよ。奴らは今、全員が京都に集まっているわ。」

　全ての事実を知ったAYAKA。その瞳に憎しみと怒りの冷たい炎が青白く燃え上がった。

　Specialguest：Kyoko Hibiki as HILDA

＜@OSAMURASAKIさんのコメント＞
本当の真相を知ってしまったAYAKA。思いつめた様な、その美しい横顔から見える瞳の奥は、悲しみの怒りにも見えます。微妙なAYAKAの心理描写を旨く捉えた一枚だと思います。

＜@komichi2 さんからのコメント＞
こんばんわ。お久しぶりです。黒い天使scorpio＜京都追撃編001＞の続きがようやく見られます。見慣れた南禅寺の水道橋の光景に思わずにやりですが、今回は構図に注目しています。あと、ヒルダさんのお姿が見られたのにも、思わずニヤリ（笑）。

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  2012年2月2日 02:06 Yasuo Nakayama (0)

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