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響く!

写真: 響く!

写真: さて、これは何だ? 写真: クラシカルなオルガン

写真の奧で僕が演奏している状態です、この弦の下からハンマーがぶったたいてます。
そしてこのカマボコみたいな、ダンパーといいます(車の車輪に着いて居るのと同じ意味ですね。)が、普段は弦が振動しないように弦を抑えていますが、それが持ち上がって響くのです。
これを撮ってくれた柳島蒼機@あいあいさん
http://photozou.jp/photo/top/3027278
が中々微妙なシャッター・スピードに設定してくれたので、良い感じで被写体ブレが起きてますね。

あ、そうですね、なんで写真の左端の弦には、この「カマボコ」が乗ってないのかって?

この音域は、ピアノの相当上の高い音のところなので、ここが境目ですね。
つまり音の減衰が速いので、もともとダンパーで音を減衰させる必要がないからです。

すっごくマニアックですが、この一番左に見えるダンパーの白い部分の左側が持ち上がっているのが判るでしょうか。
つまり、他のものに比べて三本の弦全部に押しつけられては居ないのです。
隣の弦には減衰装置がついてないので、その残響と、普段は音を止めるために弦に覆い被さって居るこのダンパーのある弦との残響との整合性を作る為に、音は止めるのだけど、少々(たぶん一本はあまり抑えられてない)ルーズになっているのであります。

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コメント (5)

  • mamii(暫くお休みします<m(__)m>

    音楽「不可」の私には半分しか分っていませんが
    分かった気にさせてくれました。私の知ってる僅かのピナニスト?さんからこのような話聞いたことなかったですから\(◎o◎)/!

    2014年7月28日 00:21 mamii(暫くお休みします<m(__)m> (13)

  • 白石准

    mamiiさん、ハープやギター(特にクラシック・ギター)の人は演奏してたまに、音を大きく鳴らした後、弦を手の平で抑えるアクションがあるのを見た事はありませんか?
    鳴らしっぱなしでそのままにする事もあるでしょうが、大体は、そうやって音を止めるものです。
    その役目をピアノでは自分の手では行えないので、こういうフェルトの着いたダンパーという部品が担当しているというお話です。

    音楽「不可」ではなく、「音楽に疎い」というのが正しい表現ですよね。
    不可というのは、喫煙不可、とか携帯使用不可、とかで、「やってはいけない」という意味ですから(爆)

    2014年7月28日 22:54 白石准 (40)

  • chao

    マニアックな説明でだいぶ分かったようです。
    このダンバーはこうやって見ますと大きいですね〜

    ジャズではこの弦を弾くこともありますが
    持ち主はいやがるでしょうね〜〜w

    2014年7月29日 08:20 chao (71)

  • 白石准

    chaoさん、レンズの画角にもよるのでしょうが、これはそれほど他の楽器に比べて大きいわけではないです。

    私の家には、90年くらい前のドイツ製の縦型ピアノがあります。
    そのダンパーは、現在の同じようなモデルより小さいです。

    そうなるとどうなるかというと、ペダルを話して音を消そうと思っても、すぐにはぴたっと止まらず、ちょっとした余韻がそこに生まれます。
    もう一台最近の別のメーカーのドイツ製の縦型ピアノがありますが、それで同じようにやってみると、本当にぴたっと音が止まります。
    部屋自体が狭く防音部屋なので残響がありません。
    ということは、音がルーズに止まる楽器の方が、なんか少し広い部屋で演奏しているような錯覚に陥ります。
    そういう意味ではその大きさで設計した、なんともいえない味を昔の楽器には感じる事があります。
    鍵盤の反応も現代のものとちがって実にレスポンスが悪いのですが、なにせ木材が良いので音が凄く良いです。

    新しければ良いという常識は総合的には通用しないのが楽器なんですね。(続く)

    2014年7月29日 10:19 白石准 (40)

  • 白石准

    (chaoさんへのコメント続き)
    弦をギターの様に弾くのは、オスカー・ピーターソンがたまにやる手法ですが、現代音楽でも鍵盤を使わない双方はたくさんあります。
    サントリーホールや上野の東京文化会館のように大きく有名なホールではそういう行為を禁止しているところもあり、そういう場合は、レンタルで他の楽器を運び込むことが多いです。
    http://photozou.jp/photo/show/1934405/207895846
    のコメントにしたためましたが、かつて演奏中血だらけになったことがありましたが、それはレンタルの楽器だったので少々安心。
    でも終演後血を拭き取ろうと楽屋からハンカチをもって楽器の所に戻ったらもう搬出後で、僕の大量の血液が弦の上や鉄骨にこびりついたまま楽器屋に戻ってしまったというオチがありました(爆)

    2014年7月29日 10:19 白石准 (40)

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